ガイナ |築10年木造2階建て窯業系サイディング塗り替え工事

インターネットから問合せを頂き竣工した物件です。

当初の打ち合わせ段階から、ガイナに強い要望を頂いてました。

特に南面からの照射がきつく、室内温度が上がりやすいとの事でした。

施主様は元IT企業という事もあり、施工前から施工中、施工後に渡り、常に温度のデータを取って頂き

当店としても非常に貴重なサンプルが出来ました。

最後にそのデータを載せてます。一見の価値あり!

(掲載した写真はこれでも半分程度です)

施工前

既存色は割りと濃い目のダーク系だったのですが、今回塗装するにあたり明るめに変更となりました。

カラーシュミレーションサンプル

いくつか的を絞り提案しました。

旦那様と奥様で協議の結果、←の淡いクリーム系の色で決定となりました。(22-90C)

POINT!!

ガイナなどの遮熱塗料は、淡ければ淡いほど効果を発揮するようです。

逆に濃色系には限界があり、日本塗料工業会指定色の下2桁が50以下は推奨できないそうです。

例えば22-50Dだった場合「50」が限界点といったところ。

■22(色相)50(明度)D(彩度)

つまり明度が高ければ高いほど効果が良いようです。

ちなみに白に対し50番台の色の遮熱性能比較は、10%~20%程度効果が劣るそうです。

足場仮設工事完了

近隣の方に事前に挨拶回りを済ませてますのでトラブルは何もありませんでした。

2階大屋根施工前

高圧洗浄後

痛みはそれほど無かったものの、高圧洗浄する事により表面のチョーキングが落ちました。

西側には←のようにスノーストップが設置されていたので、一旦仮撤去を行い洗浄しました。

仮撤去後

案の定コケが生えてました。

スノーストップ下のコケ洗浄後

スノーストップは足場に括りつけておきます。これは最後まで外しません。

1階屋根洗浄中

ケレン作業

次に屋根のケレン作業を行います。

ケレン道具はマジックロンと呼ばれる研磨剤で行いました。

この日は非常に暑く、休憩無しでは作業出来ないほど辛かったです。

ケレン作業中

表面に傷を付けることで密着性が向上します。

錆があれば同時に除去していきます。

温度計測

あまりにも暑かったので表面の温度を計測してみました。

69度

暑いわけです・・・・・・。

エポキシ錆止め下塗り後(グレー)

全面ケレンが終わったら、ブロワと呼ばれる送風機で細かな誇りやゴミを吹き飛ばします。

その後全面にエポキシ系錆止めを下塗りしました。

エポキシ錆止め下塗り後

雪止めやアングルも一緒に塗ります。

ここで一つ特殊な加工を施しました。

ここは屋根の谷収めの部分です。

大屋根の面積が広ければ広いほど、降雨の際ここに雨水が集中しやすいです。

その為ここの軒先の雨樋にうまく集水されず、また飛び越えてしまう現象が起きます。

それを防ぐ為←のようにシーリングを充填し、分散するように加工しました。

雨樋加工

上記の加工だけでは物足りなかったので、雨樋にも加工を施しました。

これは山形市長町の佐藤板金さんにお願いしてます。

いつもありがとうございます。

アンテナ線交換

既存のアンテナ線が古くなってたのでステンレスの線に交換しました。

当店で屋根を塗らせて頂いた場合は、この作業は無償で行ってます。

ガイナ1回目塗布完了

最初はローラーで塗ってみたものの表面のガサツキが激しかったので、刷毛のみで塗る事にしました。

表面がガサツクと汚れがつきやすいような気がします。

ガイナ1回目完了

すべて刷毛塗り作業です。ボテボテして塗りづらい上に厚く塗らなければならない為材料消費が激しいです。

ガイナ2回目塗布中

この様に刷毛で一つ一つ塗っています。

ガイナ2回目塗布中

表面のアップ

分かり辛いですがしっとりとした肌質です。

ローラーではこの肌には出来ませんでした。

ガイナ2回目塗装完了

2回目を塗ってる段階で分かりましたが、屋根が全然熱くなりません。

素手で触っても平気でした。

この時足場の単管と触り比べるとその差は歴然。

温度を測ったところ46度でした。約33度低下です。

素晴らしい結果です。

次に外壁の塗装を進めます。

←まず一番最初はシーリングの打ち替えから。

既存のシーリングは9割撤去しました。

撤去後マスキングテープで養生し、専用のプライマーを塗布します。

プライマーを塗布後ボンドブレーカーという薄いテープを貼り三面接着を防止します。

←上記の説明を図で表すとこんな感じです。

下手でスイマセン・・・・・・。

何故三面接着がいけないかと言うと三面接着は躯体の動きに追従しづらく、破断しやすいからです。

シーリング打ち替えの前作業が終わりました。

シーリング充填完了

充填後速やかにテープを除去します。

使用した変性シリコンシーリング剤

カートリッジ40本以上使いました。

本来40本だと、2液性の混練タイプの方が材料費が割安でした。

軒天のすが漏れ状況

この上がちょうど谷納めの部分です。

恐らく冬の間に出来た症状です。

すが漏れについては別ページで解説してます。

ここは大工さんに新しく貼り替えてもらいました。

素材は有孔ケイカル板です。

大工さんはいつもお世話になってる

天童市の村形建築さんです。

シーリングが乾燥したら高圧洗浄を始めます。

高圧洗浄は屋根と一緒に行ってます。

写真の掲載順番が狂ってしまいましたが、この現場の一番最初の工程がシーリング打ち替え作業でした。

外壁の養生作業が終え軒天の下塗り、外壁の下塗りを進めます。

軒天と外壁に使用する下塗り塗料は同じものを使ってますので同時進行可能です。

塗料はワイドシーラー(恒和化学)というカチオン系シーラーです。

外壁下塗り中

ローラーで塗装します。

北面シーラー下塗り完了

窯業系は吸い込みが激しいので←のようにムラになりやすいですが、仕上がり不良になる事はありません。

東面下塗り完了

南面下塗り完了

シーラー下塗りが乾燥したらいよいよガイナの上塗りです。

今回はマスチックローラーで厚く塗ります。

株式会社日進産業 

高性能遮断熱塗料 ガイナ(GAINA)

ガイナ上塗り1回目

乾燥が速いので段取り良く塗ります。

特に塗り継ぎが出やすいので注意します。

ガイナ上塗り1回目塗装後

軒天はガイナを塗る前に仕上げておきました。

ガイナもローラーと刷毛で塗るため、軒天との取り合いにだけマスキングしておきます。

ちなみに仕上がった軒天にガムテープを使うとせっかく塗った塗膜が剥がれる場合があるので注意します。

これがマスチックローラーを用いてガイナを塗った表面肌。

模様のあるサイディングにパターンつけてますので、このままだと少し不自然です。

ガイナ2回目塗装中

2回目はマスチックローラーを使わず普通の中毛ローラーで塗ります。

進行方向を横に統一して塗るように指示しました。

詳細は後ほど

ガイナ2回目塗装後

ガイナ2回目塗装後

ガイナ2回目塗装後

2回目の塗装が乾燥したら養生を撤去します。

←のように電話線などの付属部分は、養生してしまうより仮撤去した方が楽で綺麗です。

めんどくさいですがここは妥協したくない部分です。

←これもエアコンのスリムダクトを仮撤去してから塗装しました。

塗装後きちんと復旧してます。

これがガイナを2回塗った肌質。

ガイナ2回目に中毛ローラーを横流しで均等に塗る事で、マスチックローラーのさざ波模様の凸凹面にうまく入り込み、厚塗りしつつ既存の模様を生かした仕上げに成功しました。

艶消しならではの、しっとりとした肌で落ち着いたイメージを演出しました。

破風塗装中

破風板の錆止め下塗りをしてます。

刷毛で樋金など塗りづらい部分を先行して塗ります。

追いかけながらローラーで仕上げていきます。

雨樋を外さない場合、破風と雨樋の隙間が狭い為塗りづらくなる事があります。

その時はこれ←通常よりも細い特殊なローラーを使用します。

ハンドル部分も専用の細い柄になってます。

短毛ローラーなので仕上がりも非常に綺麗です。

錆止め後シリコン塗装完了

破風、雨樋共に仕上がってます。

これまでは破風や雨樋は濃い茶色が主流だったのですが、この度屋根に合わせ淡い色を採用しました。

とても綺麗な色でびっくりしました。

破風の仕上がり

艶持ちの良いシリコン塗料を使用してます。

外壁との相性もバッチリです。

竪樋(たてとい)下地処理中

今回雨樋に関しては痛みも殆ど無かったので、目粗しを十分に行い上塗りを2回塗りします。

上塗り塗装中

材料は破風と同じシリコン塗料です。

平樋(ひらとい)の内面ケレン中

サンドペーパーで目粗します。

この時樋についてる番線を撤去し新しいものに交換します。

雨樋内面塗装完了

塗装後、新品の樋専用番線でしっかりと結びます。

撤去した雨樋番線

古くなって耐久性が無くなってました。

軽く折るだけでプツッと切れてしまいます。

軒天・破風板・雨樋の仕上がり

 

↑霧除け(きりよけ)屋根の下塗り~上塗り

見えないところもしっかり塗ってこそ職人です。

使う材料も妥協しませんよ!

↓換気フードの下塗り~上塗り

 

1階下屋根ケレン中

エポキシ錆止め下塗り

ガイナ1回目塗装後

ガイナ2回目塗装後

ここも大屋根同様刷毛塗りで仕上げてます。

1階下屋根ガイナ施工後全景

1階下屋根ガイナ施工後全景

アングルにガイナ塗っても無意味な為破風と同じシリコン塗料で塗ってます。

小屋の外壁下塗り後

金属版なのでエポキシ錆止めで下塗りしてます。

小屋上塗り完了

こちらはガイナでは無く普通のシリコン塗料で仕上げました

小屋外壁仕上げのアップ

おもわず触りたくなる艶です。

足場解体中

外装の塗装が一通り完了し、施主様との合同点検を終え、工事もクライマックスを迎えます。

目隠ししていたメッシュシートが外される時が何より楽しみな瞬間の一つです。

足場解体中

足場業者は各地に支店を構える㈱セントラルリース様にお願いしました。

担当営業の方にはたまに仕事も紹介して頂いてます。

何事も持ちつ持たれつですね。

↓ガイナ施工前 ↓ガイナ施工後
↓ガイナ施工前 ↓ガイナ施工後

南面施工後

日差しが差すことでより爽やかに見えます。

玄関前施工後

奥様はとてもお花が好きな方だったので、これから色んな花を置く事で色んな表情が生まれそうです。

東面施工後

青空とのマッチングが綺麗です。

施工後のアップ
施工前~施工後のアップ
ガイナ(GAINA)ビフォーアフター

塗装工事も無事終わり足場も解体されました。

当初のシュミレーション通りの仕上がりではないでしょうか?

旦那様と奥様がいつも仲が良いので休憩時には楽しい一時を送ることが出来ました。

とてもうらやましいご夫婦でした^^

それと旦那様はこの作業中の温度変化のデータを詳しく取って頂いたのには脱帽です。

メーカーでも貴重なサンプルらしく、この度施主様の同意の上、メーカー販売店にも提出させて頂きました。

製造元のメーカーでのアップは少し時間頂くそうですが、販売店のHPにはさっそく掲載されました。

こちらからどうぞ

そして気になるデータサンプルがこちら↓

ガイナ(GAINA)温度変化グラフ

今後もアフターケアに力を入れ、出来る限り長く維持できるよう協力していきます。

そして1ヶ月に及ぶ長期工事でしたが、最後までお気遣い感謝いたします!

その甲斐もあってか、当店としても自慢できる工事となりました。

配色、作業工程、どれをとっても悔いの無い仕上がりでした。

この度はホームページからのお問合せ誠にありがとうございました。

仕様書

横長尺トタン屋根面・・・下塗り:エポマイルド  上塗り:高機能ガイナ(GAINA) (22-70B)

窯業系サイディング面・・・下塗り:ワイドシーラー  上塗り:高機能ガイナ(GAINA) (22-90C)

シーリング・・・変性シリコン:サンスター2550NB (白)

軒天(ケイカル板)・・・下塗り:ワイドシーラー  上塗り:ヒスイ (調色)

破風板(トタン巻き)・・・下塗り:エポマイルド  上塗り:ニューシリコン21 (22-60B)

雨樋(ブリキ)・・・下塗り:エポマイルド  上塗り:ニューシリコン21 (22-60B)