山形の気候は他県よりも過酷な状況にあり、特に冬の大雪には悩まされます。

山形の屋根はほとんどがトタン屋根です。

トタン屋根だけは定期的に塗り替えるという風習は昔から根付いております。

それは大雪から守るための一つの手段だからと言えます。

トタンは鉄なので錆が出ますし、錆が酷くなれば穴も空いてしまいます。

金属は定期的に塗装する事で錆から守ります。造船や鉄塔、橋なども同じことが言えます。

各塗料メーカーから様々な屋根塗料がラインナップされてますが、いったいどれがどれほど持ちが良いのか、カタログには「一応」記載されてます(笑)

例えばシリコン塗料の耐候性は約10年と記載されてます。

しかしこれも雪が降らない地域で、かつサンシャインメーターという人口照射で出した理論値なので、雨や風に対する実験ではないわけです。

もちろん、屋根の上に雪が積もる山形の特性を考慮した実験ではないので正直な話アテになりません。

一年の内に、どれだけ雨が降って雪が積もるかも毎年違うわけですから、やはり山形県では定期的な点検と塗り替えが必須なのでと思いますね。

 

では、先日もメンテナンスがてら訪問したお客様のアフター写真をあげてみたいと思います。

 

上山市K様邸屋根塗装 平成19年施工 塗装後10年目

↓大屋根全景

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素晴らしいですよね。まだ塗り替え要らないほどの状態。

 

↓チョーキングはしていますが指でこすってみるとまだ活膜があります。

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この塗料はちょっとお高いシリコン塗料です。

施工仕様はエポキシ錆止め下塗り全面+2液型シリコン塗料1回塗り仕上げとなります。

山形県内では上塗りは1回で仕上げるのが通常でありまして、これも昔から続く文化?(笑)なのでしょうか。

メーカーさんからしてみれば2回塗ってほしい所であると思いますが、実際に1回塗りで10年持ってしまう事を考えると…。

これ以上は割愛します(笑)

昔は(弟子時代)は錆止めを補修塗り(錆びている所だけ)して上塗り1回というのが主流でしたし、現在もそれが普通で施工している業者もたくさんいます。

三年置きに上塗り一回のみ塗り替えるのも一つの方法であると思いますし。

どの工法が良いかは各社様々ですが、どんな工法であれ自信をもって推奨できればそれが正しいのではないでしょうか。

これが雪国の特性異例でもあるのです。

 

私は独立してからこの下錆止め全面+上塗り1回仕上げをずっと続けてきましたが、こうしてメンテナンスにきて結果として現れていると

「間違っていなかった」

という自信が湧きますね!!

コストパフォーマンスとしてはこの工法がベストオブ山形仕様  と思います‼️

でも何故山形は上塗り一回しかしないの?と言う質問をよく受けますので、納得いくまでご説明して頂いてます。

ちなみにこのお客様はこの度10年越しで2度目の塗り替えをさせて頂きました。

ありがとうございました!

 

 

2件目、長井市T様邸外壁塗装工事 平成21年施工 施工後8年目

 

↓窯業系サイディングの塗り替えを行った家です。

シーリングはすべて1液変成シリコン打ち替えしてあります。

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↓こちらもシーリングの上の塗膜の割れも無くとても良い状態でした。

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↓アップ

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見る人が見ればこの時点で、水性シリコンで塗り替えたな、とわかるでしょうね(笑)

艶はだいぶ無くなっていますが、塗膜の膨れ、割れ、もなく良い劣化状態と言えます。

指でこすってもチョーキングはそれほどありませんでした。

 

↓南面の下部に若干の塗膜割れはありました。

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それと写真はありませんが、2階の外壁の下屋根との取り合いに少々の凍害が起きていましたので、来月ちょっとした補修をしてあげようとおもいます。

ちなみに山形でも外壁塗装に関しましては下塗り1回、上塗り2回が主流です。つまりメーカーの仕様通りの施工となります。

弊社としてもその通りに施工させて頂いております。

 

3件目 上山市T様邸外装塗装工事 平成21年施工 施工後8年目

さきほどの物件とは違う物件ですが、似たようなサイディングですね。

 

↓窯業系サイディング塗装 8年目

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こちらも見る人が見ればわかりますが、溶剤塗料で仕上げています(笑)

サイディングの上下のジョイントに一部剥離が見られました。

実は賛否両論ですが、このジョイント部は内部でゴム状シーリングが入っているので呼吸はしていない、と言われていますが、まるで呼吸しているかのような剥離です。

このジョイント部だけが剥離しています。しかも部分的に…。

ちょっとした補修で済むのですが、今後の対策としては、このジョイント部は事前にシーリングや充填剤で埋めてしまう方が良いと思いました。

これも結果があっての改善です。

利益と捉えて補修作業を予定します。

 

↓シーリングの上の塗膜も破断していました。

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↓アップ  艶は充分ですね。

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これが溶剤塗料の痛い所です。

2件目の物件とは異なり、艶はまだ残っているのですが、溶剤は塗膜が硬いのでこのようにシーリングの上で割れるのだと思います。

つまり追従できてない。

 

こう考えるとサイディングの塗り替えの場合は、硬い2液型の溶剤塗料は不向きと捉えていいと思います。

弾性型という溶剤塗料もありますが、それも正直普通塗料に少し毛が生えた程度の効果なので私は期待できないと思ってます。

 

外壁の場合は屋根と違って雪が積もるわけではないので、山形県でも東京などと同じ気候条件でのメーカー数値を考慮していいのではないでしょうか?

なので下塗り1回、上塗りは2回の普通の仕様となります。

 

もちろん「凍害」というリスクはありますが。

ちなみにこの凍害は局所的に発生するものであり、その周辺機器や部材配置で変わったりもするので、個々の家で事前対策を考えてあげないといけません。

 

このように、アフターメンテナンスをする事であらたな気付きや改善対策が得られます。

これが我々建設業者にとって一番必要な活動であると思います。

職人による手作業で生む商品なので、個々の力量や熟練度で差はあります。

完成直後はどの物件も「綺麗」なのは至極当然なので、この経過状況で差別化したり、自社の大切なデータとして残したりと、様々な利益はここにあります。

そこから改善を重ね、本当に安心して、そして自信をもって推奨できる工法(塗料)を提供していきたいと思います。

 

コツコツと地道にですが・・・。

さぁ、補修作業の予定作ろうか(笑)

 

代表 結城