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左官補修とは

左官補修・モルタル補修の一例

そもそも左官とは殆どの方が知ってる通り、モルタルセメントやタイル、漆喰塗りなどを行う

コテ使いのスペシャリストです。

ほんの一例ですが種類も豊富にあります↓

(本当にほんの一例です)コテとセットでコテ板(盛板)も使います。

塗装屋の刷毛同様、自分にあったコテを選んで使っています。

どうしてもこういう道具には相性があるみたいで(笑) ガテンもとい職人には必ずこういうこだわりがありますね。

実際道具次第で各人のポテンシャルが引き出される事もあり、道具選びはなかなかおろそかに出来ない部分です。

当社は塗装と防水工事のみならず、改修に特化した会社なので左官補修もよくやってます。

とは言え、プロの左官屋には技術は劣ります^^;

あくまでも塗装屋が行う左官補修程度に捕らえて置いてください。

綺麗に外壁をモルタル仕上げする場合などは、仲の良い左官屋さんに協力して貰っています。

仮に塗装屋が左官屋同等の技量まで達すればもはや怖いもの無しでしょう。

勿論当社はそこまでのレベルを目標としてますがね・・・。

左官職人の歴史も古く、日本では縄文時代までさかのぼると言います。

個人的に感銘を受けたのは「鏝絵(こてえ)」です。

よく蔵や文化財などを訪れると門や塀、切妻部の外壁に施されています。

大抵縁起物の神様や家紋が多いのですが、もはや芸術の枠にまで達し、テレビの特集でもよく目にするようになりました。

最近では造形と言って塗装技法のエイジングを取り入れ、より表現力豊かに創造されてます。

↓一例(かなり古くからの作品みたいですね)

当社も造形(スコレット工法)でコンクリート景観工法を行っていますが、それも左官からの延長ですね。

個人個人で表現力に差が出る面白い工法です。

これから紹介するのはそうした仕上げ区分の左官ではなく、改修時の下地処理の工程です。

塗装工事前の大事な工程科目です。

では詳細をどうぞ

←RC造ビルの外壁補修

打ちっぱなしコンクリートに塗装された脆弱部をケレンしプライマーを塗っている工程です。

経年劣化した塗膜には密着性がなくなっており、スクレイパーでバリバリと容易に削れました。

←カチオンセメント薄付け後

ケレン後の段差を平滑にする為に補修してます。

←他にも目に付いた箇所を補修します。

乾燥すると若干痩せたりする場合もあるので、2度3度と繰り返す事もあります。

←微弾性フィラー下塗り

塗り工程までくれば後はひたすら塗り進めるのみ。

←RC造の欠損部分

中の鉄筋まで露出しています。

←シーラーを塗布して密着性を向上させます。

←モルタル補修後

綺麗に仕上がってます。この後既存の模様と合わせてから仕上げます。

←同じく欠損部分

RC造のモルタル部分が剥離しています。

地震での損傷なのですが、当時の恐ろしさを物語る酷い欠損です。

←樹脂モルタルならばシーラー無しでも塗りつける事が出来るのですが、密着力向上の為にシーラーも塗布しました。

←モルタル補修完了

数度に分けて補修しました。

モルタルにもたくさん種類があります。

厚付けできる物や薄付け用など、さらに無機系のものや樹脂系のものなどがあります。

適材適所を守って使用する事が大事です。

補修前
補修後塗装仕上げ

←RC造のエキスパンジョイント部分の欠損

本来このような部分には板金加工された金物が付いてます。一旦仮撤去してからの補修です。

←プライマー処理中

コンクリートと相性の良いエポキシ系のプライマーを使用してます。

←ラス網貼り

厚くモルタルを塗る時は、大抵このような網で下ごしらえします。

モルタルの破断防止やダレ止めなどの役割を果たします。

←補修後

←エキスパン取り付け後

板金屋さんで加工した金物を取り付けます。

端部はシーリングで防水しておきました。

RC造の高層マンションやビルには必ずと言っていい程こういうワーキングジョイントがあります。建物の揺れを吸収する重要な箇所です。

←外壁欠損部

欠損やクラックに浮きが発生している場合は斫ります。

状況によっては注入します。

クラックのUカット同様、充填量を増やす為にも効果的なやりかたです。

←樹脂モルタル塗り付け

深さがある場合はある程度樹脂モルタルで埋め、それからモルタルで平滑に仕上げます。

←モルタル補修後

既存の外壁と同じ高さまで補修します。

←左官補修後

←仕上げモルタル塗り付け後

限りなく平滑に形成しました。

←シーラー塗布中

塗装仕上げの前にキチンとシーラーを塗ります。

この工程までいくと通常の塗装工事と同じです。

←微弾性フィラー下塗り

既存外壁の模様と合わせて下塗りします。

←塗装完了

如何でしょうか?

あの大きな欠損が綺麗に生まれ変わりました。

欠損があったとは到底わかりません。

左官補修と型枠成形

←RC造ジョイント欠損

下から天井を見た写真です。

上階層の共用通路になっています。

↓上から見た写真

↑通路部分のジョイント部の欠損

手摺壁に沿ってそのまま通路部分にまでジョイントがあります。

この場合モルタル補修だけでは物足りないと思いコンクリートを流す事にしました。

←RC造の詳細

共用通路やベランダは建物のコンクリートと一体してるのが通常です。

緻密な鉄筋によりその強度を保たれていますが、それでも本体程とはいかないはず。

少しでも揺れに対応できるよう所々に上記のようなワーキングジョイントがあります。

現在は耐震、免震に特化した建物が増えてます。

こうして日々進化を成す設計屋さんの賜物だと思います。

設計は設計でも構造設計はまた別物だと聞きます。(難しいらしいですよ)

理に叶った設計ばかりで本当に尊敬しますね。

←欠損した部分に鉄筋を組みます。

まず数箇所に穿孔し鉄筋アンカーを打ち込みます。

それらを加工した鉄筋で繋ぎ結束線で結います。

これで躯体と一体化させます。

←コンパネを加工し型枠を作ります。

コンクリートを流す為の穴も作っておきました。

(この辺は昔取った杵柄、私の得意分野です)

←下階層からサポーターで固定します。

天井を見た写真です。

サポーターで押し上げて固定しています。

これが無いとコンクリートを流した時の圧力で型枠がパンクする事があります。

←コンクリート打設~型枠解体後

コンクリートが固まったら型枠を解体し、さらに仕上げモルタルで形成します。

最後は綺麗に塗装して完了。

←これも欠落したRC躯体です。

←赤い部分が欠落した躯体です。

SDがあるために角部は無筋状態でした。

←先ほど同様数箇所に穿孔し鉄筋アンカーを打ち込みます。

結束線でそれらを配筋します。

←型枠を加工し取り付け。

コンクリートを流す為の口も上に設けてあります。

コンクリートはただ流すだけでは綺麗に充填されません。

型枠を叩いたりバイブレーターを使ったりして流動させます。

←型枠解体後

綺麗に充填されてました。

←アップ

うまく成形されました。

打設したコンクリートには必ずジャンカと呼ばれる穴が出来ます。いくら丁寧にバイブレーターを使っても出来てしまいます。

それを・・・

左官補修として軽量モルタルで補修。

塗装の前工程を作ります。

←塗装仕上げ完了

既存パターンに合わせて模様を作り同じ色で塗装して仕上げます。

塗装工事よりもずっと手間が掛かる作業です。

←せん断クラックのマーキング

マーキングした部分を斫ります。

←深い所で15cm位斫りました。

プライマー処理後樹脂モルタルである程度充填。

同じように平滑に段差補修します。

角は三角面木を使って成形しました。

↑斫り後

鉄筋が露出するほど斫ってあります。

斫り屋さんだからこその技です。

←樹脂モルタル充填

←モルタル補修

角は三角の発泡面木を用いて成形しています。

以上が左官補修の内容です。

塗装と左官はかなり密接な関係にあるのがわかりましたか?

これは住宅塗り替えでも同じです。

塗装する箇所の下地処理はとても重要なのです。

当社は左官補修にもかなり力を入れているのでここまでの工事を自社職人で一貫して行っていますが、

通常はこういった大規模改修工事では左官屋さんと塗装屋さんは別隊で入ります。

ですが綺麗に塗装するための下地処理なので、“仕上げる側”に立って処理(理解)しないと上手くいかない事もあります。

そういった意味も踏まえ、塗装工でもある程度左官補修を出来る様になった方がうまく立ち回れると思います。

(かといって左官屋さん要らずの会社では御座いません^^;)

そしてクラック補修同様、必ずしもこれらの施工が正解ではありません。

もっと早く綺麗に出来る方法はきっとたくさんあるはずです。

当社は今後も時代のニーズに対応できるように日々進化を遂げていく所存です。

おまけ

←冒頭で話した造形の一例です。

造形用のモルタルを平滑に塗りつけます。

←様々な道具を用いて削っていきます。

よりリアルに再現できるようにラインやクラックは慎重に作ります。

 

←エイジング技法で塗装します。

地層やヒビ、自然に出来た欠損を表現します。

 

↑名称看板作成例

木目なども表現できるんですよ。

←壁も蝋燭台?も全部造形で造られてます。

凄いですよね。

↓もはやアートです。

塗装と左官の集大成と言えます。

塗装を理解して無いと表現力は造れないし、左官出来ないとこれほどリアルに造形は出来ません。

↑某テーマパークです。

外壁も床も全部造形です。

↑実際に見てきたのですが、タイルでもなく既製品でもありませんでした。

紛れも無く造形で仕上がってます。

特にこのギリシャ神殿のような柱や腰壁は素晴らしいです。

絵心が無いとここまで出来ないでしょうね。

当社もスタンプコンクリートを始め、景観工法であちこち施工しております。

ただ塗装改修するよりもこうした遊び心も取り入れて改修するのも如何でしょうか?^^

 

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