山形の外壁・屋根塗装、防水・雨漏り修理は、ゆうき総業へ

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山形のトタン屋根の塗装工程

結城 伸太郎

住宅と倉庫の屋根塗り替え工事です。まずは高圧洗浄を行います。高圧洗浄機で150キロの圧力程で表面の埃やコケ等を洗い流します。ついでに剥がれるような箇所も剥がしておきます。

この際近隣に迷惑を掛けない様事前に挨拶をするなどの気配りが大切です。当店は、機械音(洗浄音)と水しぶき等の注意をあらかじめ伝えておきます。

たまに1人でやるときもありますが、なるべく・・いや・・出来れば2人掛りでやりたいところです。

  • 洗浄完了後その日は乾燥のために現場を空けることが多いです。次にケレン作業をします。ケレンとは英語の“clean”がなまって出来た言葉です。言語は英語ってことですね。

  • ケレン中の写真。ケレンにも色々あってRB2種ケレンや3種ケレン、4種ケレンとまであって、1種ケレンは完全にブラスト(サンドブラスト等)ケレンになります。それぞれ下地の状況で施工工法が変わります。住宅屋根ではサンダーケレンで2種3種、完全に手工具のみなら4種が多いです。今回はサンダーケレンで塗膜の脆弱部やサビを落としていきます。

    剥がれかかった箇所や錆を入念に落としています。活膜(塗膜がしっかりしているところ)は残して錆は完全に除去しますので、今回は3種ケレンってとこですね。使ったサンダーの刃はワイヤーカップです。刃にも色々ありますが、今回はワイヤーカップで十分除去できました。

  • 錆~ケレン後。ケレンが完了しました。ここでケレンの注意点!

    トタン屋根は金属です。金属は結局の所塗膜で生かされてます。素地まで削ってしまうと、水に弱くすぐ雨等で錆が発生してしまいます。ですので、ケレンした箇所はその日の内に錆止め塗装まで完了しておくべきなのです。だからケレン後の洗浄もいけないのです!!

  • 次は普段ない工程ですが、今回は施主様の要望で雪止め(アングルとアングル留め)の撤去を行います。10ミリのレンチではずしていきます。今回のトタン屋根は500㎡近くありましたので、一斗缶3つ分位でました。

    雪止めを外すと雪が積もらずかつ、塗装後の撥水能力でどんどん下に落ちていきます。ただ落下場所に人が通るようであればお勧めできません。今回は土地もかなり大きかったので撤去しても大丈夫だと思います。

  • 次はケレンカスやごみをブロワという清掃機で綺麗にします。ブロワとは風を出す送風機の小型版みたいなやつです。予めその日の進み具合を考え、錆止め下塗りが完了できる程度にケレンし、清掃を行います。

  • そしてやっと塗り工事へ。まずは、錆をケレンし箇所のみをピンポイントに錆止め塗料をタッチアップ。錆止め塗料はシアナミドやエポキシ、鉛丹など多種多様にありますが、当店は住宅屋根ではエポキシ錆止めを使用しています。

    一応錆止めの中では高額な塗料です。縦長屋根なので瓦棒のダメ込みとタッチアップを先行して塗っていきます。(赤が錆止め)

  • タッチアップ完了後全体的に錆止めを下塗りします。写真はグレーの錆止め完了後全景です。(上の写真の完了後がなかったので…)よく錆がないから錆止めはいらないよ。とか聞きますが、そんなことはありません。

    上塗り塗料に密着性は兼ね備えていなので、錆止めが接着剤代わりとなります。ごく一部を除きどこのメーカーのカタログにも“錆止め無しでOK”とは書いてないですよ。実際当店で施工してきた物件も錆止めなしで行った屋根は、1~3年で剥がれが見られています。

  • いよいよ仕上がりの段階です。錆止めと同じ要領で塗っていきます。刷毛とローラーで施工しますが、他に吹き付ける工法もあります。

    しかし吹き付けは近隣の車や建物にミストと呼ばれる極微細な塗料が飛散し、トラブルの元になります。しかも膜圧が薄いため退色が激しい点も見られます。しかし施工スピードはローラーの倍以上なので、速く終わらせたい場合は持ってこいです。(当店は殆どしませんが…)

使用した上塗り塗料は2液型のシリコン塗料です。過去に使ってきたシリコン塗料・ウレタン塗料など、2~3年周期で点検に伺っております。その際最も状態が良かった塗料の内の一つです。

塗料にも千差万別あり、それぞれ不向きな材料や適した塗料が見られます。その際メーカーのカタログばかりを鵜呑みにするとろくでもない結果が見えてきます。実際に使って点検して初めて結果が生まれます。

現在山形には“最強といえる塗料”も2、3見つけることが出来ました。価格はそれなりに高いですが、光沢保持、耐久性とも良い具合です。ただしやっぱりその塗料を最大限に生かすには錆止め塗料の下塗りは必須条件といえるでしょう。

  • 下屋根の塗装:高圧洗浄後

  • 下屋根の塗装:ケレン作業後

  • 下屋根の塗装:ブロワ清掃

  • 下屋根の塗装:エポキシ錆止め下塗り後

  • 下屋根の塗装:上塗り塗装後

  • 霧除け屋根の塗装:エポキシ錆止め下塗り後

施工完了後大変喜んで頂き、お互いの信頼関係も築けた気がします。当店のこともすごく良い評価をして頂きました。

当店としましても、施工一つ一つに力を入れて良かったな、と思います。

仕様書

屋根総面積:470.9㎡(住居・倉庫)
ケレン:ワイヤーカップとマジックロン併用
下塗り塗料:1液型エポキシ錆止め塗料:エポックマイルド#1000(水谷塗料)
上塗り塗料:2液型ウレタンシリコンハイブリッド塗料:ユメロック(ロックペイント)
アングル撤去・雪止め撤去・一部雨樋交換・唐草補修

ちょっと難しい質問と回答

Q:屋根の塗料ってなにがいいの?またどれ位持つの?

A:屋根塗料にはアクリル樹脂・ウレタン樹脂・シリコン樹脂・フッ素樹脂とあり、右にいくにつれ対候性が優れていきます。もっと細かく言えば、

1液型アクリル樹脂→1液型ウレタン塗樹脂→2液型アクリル樹脂→1液型シリコン樹脂→2液型ウレタン樹脂→2液型シリコン樹脂→1液型フッ素樹脂→2液型フッ素樹脂となっています。

これも右にいくにつれ耐久性が上がります。微妙な所が1液型フッ素よりも価格的に高めな2液シリコンの方が持つような気もしますが…。

メーカーでは上記のそれぞれを生産していますが、メーカーによって値段もまちまちです。安いシリコンは結局アクリル並みの対候性しか持たないうさんくさい材料も存在するので、一概にシリコンは良い!とは言い切れません。

またシリコン塗料はアクリル樹脂をベースに作られている為、正式にはアクリルシリコン樹脂塗料です。アクリルにシリコンをいくら混入したかによって対候性に差が出るため、安物シリコンは信用的に低いといえます。

これらの内部はまったく謎ですので、自分達で使い分け確かめていく他ありません。結局カタログでは良い事しか書いてないので…。

それとあとは施工要領ですね。下塗り無しのケレン無しではいくら良い塗料だといってもその塗料の機能を十分に発揮できません。難しい問題ですが、一つ一つ解決していくしかないのですよね。

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